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【2026年版】無料イベント管理プラットフォーム徹底比較 - 本音レビュー

「最高のイベント管理ツールはどれですか?」

正直に言うと、この質問には一つの答えがありません。なぜなら、ベストなツールはあなたのニーズ次第だからです。

1万人規模のカンファレンスを運営するのか、月1回の勉強会を開催するのか、オンラインイベントのカレンダー登録率を上げたいのか。目的によって最適なプラットフォームはまったく異なります。

この記事では、2026年現在の主要なイベント管理プラットフォームを7つ取り上げ、メリット・デメリットを正直にレビューします。「全部無料で素晴らしい」とは言いません。実際に使ってわかった制約も包み隠さず書きます。

「ベスト」はニーズ次第

ツール選びで最もよくある失敗は、「人気だから」という理由で選ぶことです。

チケット販売が不要なのにEventbriteを使い、複雑な機能に振り回される。地域コミュニティがないのにMeetupに月額料金を払い続ける。そんなケースは珍しくありません。

まず、自分のイベントに本当に必要な機能を整理しましょう。

あなたのニーズ最適な選択肢
チケット販売・決済が必要Eventbrite、Luma
カレンダー登録率を上げたいCalen、AddEvent
コミュニティを育てたいLuma、Meetup
とにかく無料で始めたいCalen、Googleカレンダー
既存サイトにウィジェットを埋め込みたいAddEvent、CalGet
シンプルに参加者を管理したいCalen、Luma

一覧比較テーブル

まずは全体像を把握しましょう。各プラットフォームの主要な特徴を一覧にまとめました。

機能EventbriteLumaCalenAddEventCalGetGoogleカレンダーMeetup
無料プランあり(無料イベントのみ)あり(有料チケットに5%手数料)あり(無制限)あり(100回/月制限)あり(50回/イベント制限)完全無料なし(主催者有料)
イベントページありありありあり(ランディングページ)あり(ホスト型ページ)なしあり
カレンダー追加基本的あり(iCal購読対応)全主要サービス対応全主要サービス対応全主要サービス対応ネイティブ基本的
チケット販売ありありなしなしなしなしなし
参加登録(RSVP)ありありありあり(無料20件)あり(無料25件/イベント)なしあり
メール通知ありありあり有料プラン制限ありあり(招待者のみ)あり
セットアップ時間15〜30分10〜15分約3分30分以上5〜10分1分10分
最適な用途大規模チケット制コミュニティカレンダー連携ウィジェット埋め込み低コストボタン社内・個人地域グループ

プラットフォーム別詳細レビュー

1. Eventbrite — チケット販売の王道

最適な用途: チケット販売と集客力が必要な大規模イベント。

Eventbriteはイベント管理プラットフォームの中で最も知名度が高いサービスです。特にチケット販売の機能は業界随一で、大規模なカンファレンスや有料セミナーを運営するなら、まず検討すべき選択肢でしょう。

メリット:

  • 圧倒的な知名度 — 参加者側の信頼感が高い
  • チケット販売・決済機能が非常に充実
  • Eventbriteマーケットプレイスに掲載され、集客力がある
  • チェックイン用のモバイルアプリあり
  • 豊富な分析・レポート機能

デメリット:

  • 有料チケットに手数料がかかる(チケット1枚あたり3.7% + $1.79)
  • 無料イベントでも「Eventbrite感」が強く出る — 自分のブランドが薄れる
  • インターフェースが重い。シンプルなイベントを作るだけでも多くのステップが必要
  • カレンダー購読機能なし
  • 無料プランのカスタマイズ性は限定的

料金: 無料イベントは無料 → 有料チケットに手数料が発生

総評: 100人以上の有料イベントを定期的に開催するなら、Eventbriteの決済機能とマーケットプレイスは大きな武器になります。一方で、月1回の勉強会や無料のオンラインイベントには明らかにオーバースペックです。セットアップの重さと手数料を考えると、シンプルなイベントには別のツールが向いています。


2. Luma — コミュニティイベントの美学

最適な用途: テック系・クリエイティブ系のコミュニティイベント運営。

Lumaは「美しいイベントページ」で知られるプラットフォームです。特にスタートアップやテック系コミュニティで人気があり、デザインにこだわりたい主催者に支持されています。

メリット:

  • デザインが洗練されている — イベントページの見た目は間違いなくトップクラス
  • コミュニティ・ネットワーキング機能が充実
  • チケット販売・チェックイン機能あり
  • テック界隈での認知度が高い

デメリット:

  • 機能が豊富すぎて、使いこなすまでに学習コストがかかる
  • シンプルなイベント(勉強会や交流会レベル)には過剰な機能が多い
  • 有料チケットに5%のプラットフォーム手数料
  • OGP画像の自動生成なし

料金: Free forever(有料チケットに5%手数料) → Luma Plus $59/月(年払い)で0%手数料+高機能

総評: Lumaはイベントページの美しさでは群を抜いています。コミュニティ運営の一環として定期イベントを開催し、参加者同士のネットワーキングも重視するなら良い選択肢です。ただし「カレンダーに登録してもらって参加率を上げたい」というシンプルなニーズには、機能過多になりがちです。


3. Calen — カレンダー連携重視のシンプル設計

最適な用途: 無料イベントを素早く作成し、参加者のカレンダー登録率を最大化したい方。

Calenは「イベントを参加者のカレンダーに確実に届ける」ことに特化したプラットフォームです。イベントページの作成からカレンダー追加、フォロワー管理まで、すべて無料で使えます。

メリット:

  • 無制限で無料 — イベント作成数もカレンダー追加数も制限なし
  • セットアップが約3分で完了。余計なステップがない
  • ワンクリックカレンダー登録(Google、Apple、Outlook、Yahoo、Office 365対応)
  • フォロワー(購読)管理機能 — 一度フォローした参加者に新しいイベントを自動で通知
  • OGP画像の自動生成 — SNSでシェアするとき見栄えが良い
  • 定期イベント対応

デメリット:

  • まだ新しいサービス — EventbriteやLumaと比べると知名度は低い
  • チケット販売・決済機能なし(無料イベントに特化)
  • 外部ツールとの統合機能は発展途上(今後の拡充が期待される)

料金: 無料(登録者100人まで) → Pro $9.99/月(登録者5,000人まで)

総評: 「イベントを作って、カレンダーに登録してもらって、参加率を上げる」というシンプルな目的に対しては、最もコスパが良い選択肢です。無制限の無料プランと3分のセットアップは、他のツールにはない強みです。チケット販売が必要ない無料イベントやコミュニティイベントの運営者にとっては、余計な機能に邪魔されずに済むでしょう。


4. AddEvent — カレンダーウィジェット特化

最適な用途: すでにWebサイトを持っていて、カレンダーボタンやウィジェットを埋め込みたい企業。

AddEventは「カレンダーに追加」ボタンの埋め込みに特化したサービスです。自社サイトにカレンダーウィジェットを設置したい場合に便利ですが、イベント管理プラットフォームというよりはウィジェットツールです。

メリット:

  • 埋め込み・ウィジェット機能が充実
  • 既存のWebサイトへのアドオンとして使いやすい
  • 主要なカレンダーサービスすべてに対応
  • RSVP収集ウィジェットあり

デメリット:

  • 無料プランは月100回のカレンダー追加・20購読者まで — すぐに上限に達する
  • 実用的な機能はSmall Businessプラン月額$36から
  • ランディングページ機能はあるが、ウィジェット埋め込みが主体の設計
  • コードの埋め込みが必要で、非エンジニアにはセットアップのハードルが高い
  • 購読者管理は無料で20人まで

料金: 無料(100回/月、20購読者) → Small Business $36/月 → Professional $129/月

総評: 自社のWebサイトやアプリにカレンダーボタンを統合したい開発チームや企業には有効なツールです。ただし、個人やコミュニティの主催者が使うには、無料枠の制限が厳しく、月額$36のコストも無視できません。


5. CalGet — 低コストのカレンダーボタン

最適な用途: シンプルなカレンダー追加ボタンをすぐに作りたい方。

CalGetはAddEventの代替として、よりシンプルで低コストなカレンダーボタンを提供するサービスです。

メリット:

  • UIがシンプルで分かりやすい
  • セットアップが簡単
  • 必要最低限の機能に絞られている

デメリット:

  • 無料枠は1イベントあたり50追加・カレンダーあたり25購読者まで — 人気イベントではすぐに上限
  • ホスト型ページはあるが、無料プランではCalGetブランドが入る
  • OGP画像の自動生成なし
  • 購読者管理は25人/カレンダーまで(無料)

料金: 無料(50追加/イベント、25購読者/カレンダー) → Starter $16/月 → Standard $21/月 → Professional $32/月

総評: シンプルなカレンダーボタンが欲しいケースには使えます。ホスト型ページや購読者管理も追加されましたが、無料枠の制限は厳しめです。


6. Googleカレンダー — 誰もが持っている標準装備

最適な用途: 社内イベントや友人との集まりなど、インフォーマルなイベント。

Googleカレンダーは「イベント管理ツール」ではありませんが、多くの人が実際にイベント管理に使っています。カレンダーの招待機能でイベントを共有し、参加者に通知を送る。それだけで十分なケースは確かに存在します。

メリット:

  • 完全無料
  • ほぼ全員がすでに使っている
  • カレンダーへの登録が最もスムーズ(そもそもカレンダー上に作成するため)
  • リマインダー機能が標準装備

デメリット:

  • イベントページが作れない — 詳細情報を載せる場所がない
  • 参加登録(RSVP)機能がない(招待された人の出欠回答のみ)
  • 外部公開イベントには向かない
  • SNSでシェアしても見栄えが悪い(OGP画像なし)
  • 参加者データの管理や分析はできない
  • イベント発見(ディスカバリー)機能なし

料金: 完全無料

総評: 社内の定例ミーティングや少人数の集まりには最適です。しかし、外部に公開するイベントやコミュニティイベントには機能が足りません。イベントページがないため、SNSでシェアしても詳細を伝えられないのが最大の弱点です。


7. Meetup — 地域コミュニティの出会いの場

最適な用途: 地域密着型のグループ活動やコミュニティ運営。

Meetupは「同じ興味を持つ人が地域で集まる」というコンセプトで長年運営されているプラットフォームです。プログラミング勉強会、ランニングクラブ、読書会など、地域コミュニティのイベントに特化しています。

メリット:

  • 地域のコミュニティメンバーを見つけやすい集客力
  • 参加者が自らイベントを探しに来るディスカバリー機能
  • グループ管理機能が充実
  • 定期イベントの運営に適した設計

デメリット:

  • 主催者は有料(月額プランが必要)
  • 無料で使えるのは参加者側のみ
  • デザインやブランディングの自由度が低い
  • Meetupのプラットフォームに依存するため、参加者データの持ち出しが難しい
  • 日本でのユーザー数は海外と比べると限定的

料金: 参加者は無料 → 主催者は月額プランが必要

総評: 地域コミュニティを新しく立ち上げたい場合、Meetupの集客力は魅力的です。ただし、主催者が有料であることと、プラットフォーム依存が高いことは考慮すべきです。すでにコミュニティメンバーがいる場合は、他のツールの方が自由度が高く、コストも抑えられます。


用途別おすすめマトリクス

「結局、自分にはどれが合うの?」という方向けに、用途別の推奨ツールをまとめました。

用途第1候補第2候補避けた方がいい
無料の勉強会・ワークショップCalenGoogleカレンダーEventbrite(重すぎる)
有料セミナー・カンファレンスEventbriteLumaGoogleカレンダー(決済なし)
テック系コミュニティLumaCalenMeetup(コスト高い)
オンラインイベント(ウェビナー等)CalenLumaAddEvent(ページなし)
地域密着型コミュニティMeetupCalenCalGet(機能不足)
既存サイトへのカレンダー埋め込みAddEventCalGetMeetup(埋め込み不可)
社内イベント・チーム内GoogleカレンダーCalenEventbrite(不要な機能多い)
定期イベント(月1回以上)CalenLumaCalGet(50制限に到達)

オンラインイベントでの選び方

オンラインイベントプラットフォームを無料で探している方は、特に以下の点に注目してください。

  • カレンダー登録のしやすさ — オンラインイベントは「忘れた」が最大の敵。カレンダー登録がドタキャンを減らす仕組みについては別記事で詳しく解説しています
  • 参加リンクの共有方法 — ZoomやMeetのリンクをイベント情報に含められるか
  • リマインダー機能 — 開催前に自動で通知が届くか

選び方チェックリスト

ツール選びで迷ったら、以下の質問に答えてみてください。

ステップ1:基本要件を確認する

  • チケット販売(有料イベント)が必要か? → 必要なら EventbriteLuma
  • 参加者にカレンダー登録してほしいか? → 重視するなら CalenAddEvent
  • コミュニティ機能(メンバー管理、ネットワーキング)が必要か? → 必要なら LumaMeetup

ステップ2:制約を確認する

  • 予算はゼロか? → Calen(無制限無料)か Googleカレンダー
  • イベントページが必要か? → AddEvent、CalGet、Googleカレンダーは対象外
  • 技術的なセットアップに時間をかけられるか? → かけられないなら Calen(3分)か Googleカレンダー(1分)

ステップ3:将来を見据える

  • イベントは定期的に開催するか? → 定期的なら、制限のあるツール(AddEvent 50回、CalGet 50イベント)は避ける
  • 参加者リストを蓄積したいか? → フォロワー機能がある CalenLuma が有利
  • 他のツール(Zoom、Slack等)との連携が必要か? → EventbriteLuma の統合機能を確認

よくある失敗パターン

失敗原因対策
高機能ツールを選んで使いこなせない「将来必要になるかも」という思考今必要な機能で選ぶ。足りなくなったら乗り換える
無料プランの制限に気づかず途中で困る料金ページの確認不足無料枠の具体的な制限を事前にチェック
参加者がカレンダーに登録しないカレンダー追加がワンクリックでないカレンダー登録を簡単にする方法を参考にする
手数料が想定以上にかかるチケット枚数が増えてから気づく手数料の計算式を事前に把握する

まとめ:シンプルに始めよう

イベント管理ツール選びで最も大切なのは、今の自分のニーズに合ったものを選ぶことです。

機能が多ければ良いわけではありません。使いこなせない機能は、セットアップ時間を増やし、本来やるべきイベントの中身作りから時間を奪います。

迷ったら、まずシンプルなツールから始めてみてください。多くの場合、必要なのは「イベント情報を伝えて、カレンダーに登録してもらい、当日来てもらう」というシンプルなフローです。

Calenは無制限無料で始められるので、まずは無料のカレンダーリンクジェネレーターを試して、カレンダー連携の効果を体感してみるのも一つの手です。


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